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2025-05-14 07:36:00
回顧録
日産自動車は、これまで何度も経営危機に直面し、そのたびに再建を繰り返してきました。2025年3月期には最大7500億円の純損失を計上する見通しで、これは過去最大だった2000年3月期の6843億円を上回る水準です。
日産の経営危機の背景には、1970年代の労使紛争、1990年代のバブル崩壊後の業績悪化、2010年代のガバナンス崩壊など、さまざまな要因が絡んでいます3。危機のたびに外部資本の注入やカリスマ経営者による改革が導入され、延命が図られてきましたが、企業体質の根本的な問題は解決されず、持続可能な成長への道筋が問われています。
特に、社内の権力闘争が経営の不安定さを生む要因となっており、株主・顧客・従業員といったステークホルダーが繰り返し置き去りにされてきたことが指摘されています。また、外部資本への依存が続くことで、経営の主語が曖昧になり、組織の分断が加速しているとも言われています。
このような状況の中で、日産は今後どのような戦略を取るべきなのか、企業体質の抜本的な改革が求められているのかもしれません。あなたはこの問題についてどう思いますか?